信者を作るか、共感者を作るか
別ネタでブログかいてたらGoogle騒動とかあっていろいろ萎えたのでトピック変更。煮詰まってないので突っ込みどころ満載でも書いちゃえ。
どこかのブログで「コンテンツに金を払う時代なんか来るのか」的な話があった。*1
本だって新聞だってCDだって実は「物理的なモノ」や「毎朝家まで届けてくれるというシステム」に対してお金払ってる部分が大きい。
コンテンツにお金を払おうとすると、*2 見てからその結果に対してお金を払う、もしくはそのコンテンツに対する期待値として支払う、ということになる。
例えば村上春樹の小説を読んで面白かったら村上春樹に対して投げ銭をする、もしくは村上春樹の次回作が出たら面白いに違いないからまた買おう、という発想になる。
投げ銭だけをあてにするのはあまりにリスキーなので、基本的には後者、つまり「ファン」をどれだけ作るかということになる。
アプローチ的には2つあって、
1つはとにかく常に満足させる完璧なものを提供し続ける「信者型」。とにかく自身が絶対的な存在になることで、多くの人を魅了する。
もう1つはダメなところもあるけど努力してるところを見せる「共感型」。不完全な自分が成長していく姿を見せることで、多くの人に変化を見届けたいと思わせる。
前者の場合は沢山の人が関わって1つの「アイコン」を作る方法論になるだろうし、後者の場合は演出はできても最終的には個別の「人」が勝負になる。
多分ビジネス的には前者のほうがハイリスクハイリターン、後者のほうがローリスクローリターンなんだろう。完璧なものは作るのにコストも時間もかかる。成長していく姿はありのままを見せる勇気さえ持てば誰でもできる。
ネットが出てきて発信しやすくなったことで、圧倒的に後者が増えたのが最近の傾向だと思う。逆に前者はコストかかりすぎるのでネットだけでは回収できないのも現状だと思う。
うーんと、で、何が言いたかったかっていうと、
・・・・じゃなくって。
今まで「信者型」でやってきたマスコミがネット進出するに従って、「共感型」マーケティングをせざるを得ないだろうということ。IZA!とか女子アナブログとかすでに出てきてるけど。
逆にネット上で「共感型」でやってきたところが「信者型」へと進化してるところはまだ少ない。モバイル系やネット系でテレビの企画にまで絡む企業が増えているのはその1つかもしれないし、私は詳しくないけどネットの創作活動から大スターになったインディーズクリエーターもいるのかもしれない。
両方のノウハウを身に着けたところが、これからのメディアコンテンツを制していくんだろうと思います。私からすると、ニコニコ動画の運営なんか戦略的にその辺狙ってリアル大会議とかやっているように見えるんですけどね。
ま、そんなわけでおいらはたまーに地味ーにこんなところやTwitterに書き込んで共感してもらえる人がいたらいいなーとか思ってたりするわけです。千里の道は遠いぜ!