本年もお世話になりました

早いところで2008年も最後の日となりました。
とりあえず1年続けようと思って始めたこのブログ、続けたというにはおこがましすぎる内容と更新頻度ではありますが、まぁ消されずにすんだということでよかったなぁと思っております。
お付き合いいただいた皆様に感謝申し上げます。


今年はどんな1年だったかなぁと思って、印象に残っている個人出来事を挙げてみました。ランキングは難しいので、順不同です。


秋葉原通り魔事件
 たしか日曜日ののんびりした1日の午後に、突然入ってきたニュース。
 自分は渋谷にいたのですが、知り合いが行っていないかとtwittermixiを見まくった記憶があります。被害に遭われた方や関係者の方々に改めてお見舞い、お悔やみ申し上げます。

 ネットでの中継やケータイでの現場撮影など、「報道」のあり方が多く議論されていましたが、個人的にはそれより、容疑者が日本を代表する優良企業と言われるような企業からリストラされたことが事件のきっかけ、というほうがショックでした。

 売上高や利益率、成長率だけではない「良い企業」って何だろう。そんな問いが刃になって、自分に突きつけられている感じ。希望とか、生きていく力とか、そういうものを自分の仕事を通じて伝えたかったはずなのに、真逆の方向に行っていないですか?という問いかけがずっと続いている。


・CES、Mobile World Congressでの海外取材
 CES(米国・ラスベガス)は2回目、Mobile World Congress(スペイン・バルセロナ)の取材でした。

 1月のCESでは3Gケータイが使えないことに絶望し、無線LANもつながらず、「ここにイー・モバイルさえあれば!」と何度心の中で絶叫したことか。ホテルの建設ラッシュには「景気いいんだなぁ。。。」とびっくりしたものでした。あの建設中のホテル、今ごろどうなってるのかな。

 2月のMobile World Congressは人生初の欧州大陸上陸でもあり、すごく新鮮な体験が多かったです。スペインは大体3Gが使えたけど、英語が通じなかったり。。。思ったよりずっと欧州やアジア、豪州では3Gが当たり前のようで、3.5Gとデータ定額制が話題の中心。モバイルインターネットに注目が集まっているものの、収益源はモバイル広告とアダルトコンテンツしかない感じで、ソフトバンク孫社長のマネタイズ論が高い関心を集めていました。インターネットの中心がモバイルにあり、しかもそこで収益化ができている日本のモバイルインターネット市場は、海外から見ると「ガラパゴス」というより「ガンダーラ*1という感じだなぁと思ったものです。ちなみに「ガラパゴス」は、端末メーカーの苦しさを表した言葉と理解しています。


Twitter&ブログ
 出張に行く度、1人さみしいホテルの1室で仕事しながらtwitterで皆さんにかまっていただいて、幸せだなぁと思ったものです。ブログは自分を発信できる場所として、貴重な存在になりました。

 twitterはもともと、自分の憧れの人たちのつぶやきが勝手に読める場所として重宝していたのが、いつの間にか知らない誰かと知り合ったり、重大イベントに気づいたり、書いた記事をお知らせしたり、誤植やサイトトラブル、記事の反響などを知ったりできる、本当に大切な場所になりました。

 その一方、私がfollowしている人は限られた属性の人たちであり、自分が見える人たち=世界のすべてではないということを常に意識しながら記事を書かないといけないと自省することも多々。でも、大好きなんです、twitter

 ブログはほっとえんとり入りもさせていただいて感謝感激。もともと、自分の人生を残しておきたいなぁというところから始めたものですが、正直、いろいろな使い方ができる分だけ難しいメディアだと感じています。いろいろ試行錯誤できたらいいかな。こいつとは気長に付き合う感じで。


ミャンマーのデモ、ムンバイのテロ
 ミャンマーは2003年に、ムンバイは2007年に行った場所です。どちらも素敵で、大好きな場所。それをこんなニュースで見るとは思わなかった。

 ミャンマーは人生で初めて1人でバックパックを背負って行った国。世界遺産でもあるバガンにいたのでヤンゴンにはあまり滞在しなかったのですが*2、軍事政権下というイメージを覆されるくらい穏やかでのんびりとした、素敵なところでした。サイクロン被害の件も含め、自分に何ができるかなぁと思う。

 ムンバイは昨年夏に行ったばかり*3。タージ・マハル・ホテルももちろん行きました。外眺めただけだけど。襲撃を受けた駅ではトイレ借りたし。ヨーロッパの香りの残る美しい街並みと、空港までの駅と駅の間がすべてスラムかと思うような人口密集地帯の街。この街とこの国の行方はいろいろな面で気になります。あ、ちなみにムンバイの満員電車の映像は実話です。みんながんばって乗り、そして降りましょう。運悪くホーム側でない扉のほうに立ってしまった場合は、線路に降りましょう、みんなそうしていますから。



もっといろいろあったけど、ぱっと思いついたのはこの辺りでした。来年はもっとたくさん経験して、共有して、発信して、何かを創り出せる人になりたいなぁと思います。
来年もお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。





 

*1:どこかにあるという夢の国。別名:黄金の国ジパング

*2:写真はこちら:http://www.imagegateway.net/ph/AEG/RequestViewAlbum.do?i=JlwhgKdCoJ また行きたいなぁ。

*3:写真はこちら:http://picasaweb.google.co.jp/nagaimichiko/India200708#