Perfumeのライブに行って考えたこと

別のところで書いたら意外に好評、というか大きな反論をいただかなかったので、ご意見伺いたく。


11/3のPerfume東京ドームライブ、友達がチケットを取ってくれたので行ってきました。楽しかったー♪ 5万人のスタジアムで3階席の一番上まで空席が見えないという、まさに超満員の状態。Perfume人気を肌で感じて帰ってきました。


とはいえ、実はエレクトロニックサウンドが苦手な私。Perfumeも曲がポップで耳に残って頭に回るよね、とか、テレビで見てて3人頑張り屋さんで素直で可愛いなーとか、そのくらいの印象しかなくて。
ダンスが良いんだよ!といわれても、なんでEXILEが14人もいるのか、はてはなんで米米CLUBが88人もいるのかさっぱりわからないくらいダンスの素養がない私。なんでこんなにPerfumeが人気なのか今ひとつぴんときておらず、その秘密が知りたくてライブに行ったというのが正直なところ。

なので時代背景とか、そういうことばっかりライブ中にずっと考えてました。これはその考えたことのメモになります。はい。



早いテンポに電子音、ボコーダーで加工された高い声。
ドールのように踊る3人の女の子たち。
なんていうか、電脳社会の象徴だなぁと思う。
でも確実に彼女たちはアーティストであると同時にアイドルでもあるわけで、
そこにどんな夢をファンの人たちは見てるんだろう。



早くて一定なリズムは、常に情報の波に急かされている暮らしのようで。
甲高い歌声は、それに対する不安の叫び声にも似てて。
それに対する歓声は、息苦しさへの表現への共鳴のようで。
だけど多分過去のテクノロックと違うのは、
そんな電脳社会が未来の話ではなくて、すでに私たちが現在、その上に生きているという現実。
それを受け入れた上でのパフォーマンス。


素直で、純粋で、謙虚で、前向きで、がんばり屋な3人の21〜22歳の女の子たちは、そんな時代をひたむきに生きるアイコンなのかもしれません。



ライブの後半では、観客が振り付けを教わって、一緒に踊る、歌う。
5万人の一糸乱れぬ振りはなかなかに壮観。
結局、こんな時代を生き抜く秘訣は、みんなと一緒に踊るとか、歌うとか、
そんな素朴で温かくてシンプルなことなのかも。
きっと、一人になっちゃいけないんだ。不安に、呑み潰されてしまうから。





Perfumeって欧州なら絶対受けると思うんだけど、どうなんだろうね。

なんにせよとっても楽しかったので、また機会があればぜひ行きたいと思います。やっぱりライブはいいねー♪

 CNETを退職します。


うん、ここに書くの忘れてた。



・・・というのも何なので、きちんと改めて。

本日2010年5月16日をもちまして、朝日インタラクティブ株式会社(旧シーネットネットワークスジャパン株式会社)を退職致します。2003年にCNET Japanの立ち上げ参加してから7年と4カ月間、お世話になった皆様、本当に本当にありがとうございました。



あっという間だったなぁとも思うし、数え切れないほどの貴重な経験をさせても頂きました。


そもそもは就職浪人も含めて2年就職活動をして、それでもうまく就職出来なくて、アルバイトで潜り込んだ大手出版社では所属媒体が10カ月で消滅して、流浪の身になったところを拾っていただいたところから始まった今の仕事。
翻訳のデスク作業や編集がメインだと思ってたから、記事をこんなに書くようになるなんて、思ってもみなかった。


ほんと、人生なんてわからないものです。





4月末に退職のご案内メールをお送りしたところ(手違い等でお送りできなかった方が多く、申し訳ありませんでした!)、びっくりするほどたくさんの反響を頂きました。
一番うれしかったのは、自分の退職を「ニュースだ」と言っていただけたこと。

私のCNETでの最初の上司が丸2年で辞めたとき、当時かなり話題になって、「退職がこれだけニュースになる人ってなかなかいないよね」という話を聞いてから、自分が退職することがニュースになる、というのが実は密かな目標でした。まぁその元上司はいまや億万長者ですが(遠い目)。




「なんで辞めるんですか?」とよく聞かれるのですが、一番大きな理由は、「英語を仕事で使いたかったから」です。



実は昨年の9月から、上司にかなり無理を言って、スペインにあるIE Business Schoolという学校のMBAに通ってます。私が取ってるのはGlobal MBA Online(GMBA)という、基本的にネットのみで行われるコース。毎週土曜日の夜にオンラインビデオ授業があり、平日は掲示板でディスカッション、というなかなか変わったスタイルです。


もともとずっと、いつか留学したい、と思っていて、30歳を目前にしたときに「自分の人生でやり残したことはこれだ」と思って準備を始めました。
ただその後、ご存知の通りリーマン・ショックがあり、学費&生活費合わせて1000万円はするMBA留学にかなり尻込みしていたところ、IEのGMBAを見つけて「これだ!」と。



本当に英語の点数が伸びなくて、実際に出願したのが5月中旬(※普通は前年の10月〜2月ぐらいに出すもの)というぎりぎりのスケジュールだったのですが、「アジア人」「女性」「ジャーナリスト」という物珍しさで何とか入れてもらえたようです。ほっ。




それでまぁ、なんとかかんとか半年間、ドロップアウトを免れながらやってきて。いまだにクラスメイトとのフリーディスカッションはとっても苦手ですが、時々は授業にも貢献できるようになってきて。ほんの少しの自信がついて、全く違う世界の人たちが集まって議論する世界が「楽しい」って、思えるようになってきて。


授業は今年の年末に終わる予定なのですが、その先を考えたとき、「もっとこの世界にいたいな」と、思った、んです。



で、たまたま3月の3連休に時間ができて、LinkedInをつらつらと見てたら、求人が出てて。





なんていうかね、ペットショップで子犬と目が合っちゃった感じ。
「これしかない!」って、思っちゃったんだ。






そんなわけで明日からは、小さな外資系の日本法人で働き始める予定です。
なんかさっそく5月末に本社の人たちと顔合わせのために海外出張するらしくてかなりびびってます。
落ち着いたらこちらの新しいお仕事のほうも、ご報告させていただければと思っております。






でもね、別に会社の買収があったから辞めるわけじゃなくて、きっと買収がなかったらもっと前に辞めてて。
一緒に仕事させて頂いた皆様は本当に本当に大好きで。特に編集部のみんなは、世界で一番好き。みんながいなかったら、もっともっと前に辞めてた。本当に本当にありがとう。みんなに誇れるように、もっともっともっと、いい仕事をしていきたいと思います。






お世話になった皆様に、ありったけの愛と感謝を込めて。
そしてどうか引き続き、よろしくお願いいたします。








#しかしケータイの新製品の発表会が今週あるなら、もう1週間退職日を遅らせればよかった・・・。発表会行きたいよーぉ。

N02-Bで画面がちらちらするのは不具合ではなかったらしい

これまで使っていたケータイ(N904i)が壊れたので、ドコモの「N02-B」を発売日に購入したのですが、どうも不具合があるなぁと思っていて。
具体的には、


1:充電しながらアプリを動かすと、たまにいきなり落ちる。ハングアップしているようで操作を受け付けないので電池を抜いて再起動しないと動かない
2:画面が操作中なのに暗くなったり明るくなったりする


という問題があって、「何か途中で二度と画面が映らなくなったりしたら嫌だなぁ」と思ったので、ドコモショップに修理に出したのですが、1週間で「気のせいです」「こちらで動作検証しましたが確認できませんでした」と言われて戻ってきました。



でも画面ちらちらするしー。




と思ってぐぐったらこんなのが。
n-02b @ ウィキ - よくある質問

Q.画面が明るくなったり暗くなったりします
→A.設定⇒ディスプレイ⇒照明設定⇒明るさ⇒自動調整OFF

画面の明るさの自動調整のせいかい!!!



・・・・なんていうか、感度良すぎて逆に迷惑?




店頭に各機種の「よくある質問集」を置いておいて欲しいと本気で思った日曜の昼下がり。
(ちなみにドコモショップで確認したら、私が伝えた上記2つの“不具合”のうち、レポートに上がったのは1のみで、2は店頭の担当者の人にいまいち理解されていなかったことが後で発覚…。口頭確認だとすれ違いが発生しやすいので、書面で聞き取った事項の確認をお願いしたいです。くすん。)




そんなわけでN02-Bを買って画面がちらちらする、と思っている人がいたら、上記設定を確認下さい。私はこれで超改善されました。


これからドコモショップ行く前にぐぐろう…。集合知バンザイ。

最も嫌な競合とは

深いなーと思った本日の一言。
「最も嫌な競合とは、病んだ企業だ。彼らは金のためなら何でもし、市場を壊してしまう」
――Newell Rubbermaid社長、Tom Ferguson


(Our worst competitor is one who's sick. That competitor will do anything for cash flow, and it will destroy the market)




Newellはよく知らないのですが、キッチン用品などを扱う会社のようです。


人間同士だと病んだ人とは付きあわなければ済む気がするのですが、会社だとそうもいかないのは何ででしょうね。単純に数の問題かな。人間でも家族や親戚、お隣さんとなると話が違いますしね。

今年もよろしくおねがいします。

新年のご挨拶を忘れていました。ってかTwitterでつぶやいて満足してた。
そんなわけで本年もどうぞよろしくお願いいたします。


2010年は仕事にプライベートに忙しくなる予定なので(キリッ
まとまったものを書くというよりは、メモ書きのようなものが多くなると思われます。

気が向いたら覗きに来ておくんなまし〜。

本年もありがとうございました。

気がつけば4月から更新が止まっていたこのブログ。
会社が買われたりドラクエしたりドラクエしたりドラクエしたり新会社になったり風邪を引いたり寝込んだりしているうちに、すっかり2009年も最後の日になってしまいました。


忘れてたわけじゃないのよ。






というわけで、本年も本当にありがとうございました。
2009年の振り返りは記事で書いたので、こちらを見ていただけると嬉しいです♪
社会人人生で、最も記憶に残る1年に--2009年を振り返る:永井編
2010年を展望するためのネット業界10大ニュース






今年は西村ひろゆきさんに「あー、そりゃ婚期遅れるわー」とDisられた的確なご指摘をいただきましたので、2010年は婚活にもう少し力を入れたいとおもいまふ。





紅白見ながら「粉雪」弾幕も満喫したので、
2009年に思い残すことはないぜ☆





では皆様、よい新年をお迎えくださいませー♪
来年もどうぞよろしくおねがいいたします。

ボクはキミに何を教えられるだろう


最近、後輩の子に記事の書き方を教えている。
正確に言えば、書いた記事をチェックして「ここはこう直して」という仕事だ。
自分が働いている会社は基本的に編集未経験者を採らないので、
6年働きながらこうやって一から教えるのは実は初めての経験だったりする。



でも正直、何が正しい、なんてことはなくて。
型にはめすぎてしまえばつまらなくなるし、自分と同じであることが正しいわけでもない。



だから、いつも考えてしまう。
ボクはキミに何を教えられるだろう、って。





もちろん、小手先のテクニックならいくらでも教えられる。
記事をだらだらしているように見せない方法とか、
わからないことを取材先にうまく聞く方法とか。




だけど何がよくて、何はダメだと、どうして言えるだろう。







ボクがキミに伝えられるのは、
できるだけ読む人がわかりやすく読める文章の書き方とか、
読む人が読みたいと思うであろう最低限の情報とか、
ボクが経験してきた中で説明できる、技術や背景とか、
たぶん、そんなことでしかない。



そのほとんどは多分、ウェブをぐぐればどこかに載っているようなことで、
別にボクがエラそうにしゃべれることでもないけれど、
多分1度読んだり聞いたりしたくらいでは、大抵の人は身に付けることができないから、
何度も何度もボクと一緒に作業をする中で、少しずつ身に付けていくものなんだと思う。



そしてその間、ずっと傍にいることが、ボクができる「教える」ということなんだと思う。







キミがいつか、そう遠くない未来に、
ボクを超えたと驚かせるくらいの記事を書いてくれることを、
ボクはほんとに楽しみに待っているんだよ。








そして忘れないで。
キミが聞いてくれる質問の1つ1つ、
ミスをして教えさせてくれる間違いの1つ1つが、
ボクを成長させてくれていること。



だから間違うのも、質問するのも、
恐れなくていい。








ただ、1つだけ、
ボクが1度言ったことは、できれば忘れないでいて。
そして間違いを繰り返さずにいて。
ボクの言葉がそんなに重みがないのかと、
かなり、悲しくなるから。