経済学の弱点:追記

思い出したことがあったので追記。


「幸福を得るためのROI」という話で、結局一番美味しいものは新鮮なものをその場で食べることだったりするんだよね、という話になる。

私の場合、田舎の祖母の家の畑でもいでそのままかじったトマトが今までで一番美味しかった。「となりのトトロ」の「とうもころし」を見るといつもあの畑を思い出す。

その取れたてなものって、運送費とかかかってなくて、その場で食べる必要なものだけを収穫するから無駄が少ないんだよね、という話をした。


あとは、田舎だと特に物々交換みたいなものが盛んで、うちの畑で取れたスイカをあげにいったら、逆に自家製のたくあんをもらって帰ってきた、みたいなことがある。それはお金に換算されていないから統計の「地域別収入」みたいなところに入らない。で、「地方は収入が少ないから貧しい」的な数字に見られてしまう。でも、そこに「お金」への換算が入っていないっていうことは、為替手数料を取られないから、ほんとはずっと効率的なんだ。



全てをお金に変える必要なんて、ほんとはないのかもしれない。
何かをほしい人とあげられる人がマッチングできるなら、そこにお金は要らない。マッチングするのに必要なシステムを運営する費用があればいい。
そのシステムも、誰かがサポートできるなら別にお金は要らない。




「お金」は分かりやすい世界共通価値指標だから、誰かたくさんの人に伝えるために、基準としてあったほうがいい。だけど、自分が理解してもらいたい人たちが、お金以外の共通基準で理解し合って、やりとりできるなら、必ずしもお金に換算する必要はない。
・・・それが内輪の満足だけで終わってしまうようではつまらないけれど、まぁそれも規模によるかな。数百人で満足している世界は濃すぎてちょっと引くけど、1億2000万人がそれでいいと思ってる国の一員としてその中に自分がいるのは悪くない。それで成り立っていけるなら。


うーん、でもやっぱり、ちゃんと「外」の人に納得してもらえるだけの言葉は持っていたいな。常に。