経済学の弱点

一昨日呑んだ人に、非常に面白いことを言われたので忘れないようにメモ。



「経済学の弱点は何だと思う?」





それは、あらゆる資源に、量的な限界を設けていないこと。つまり、資源は無尽蔵にあるという前提で成り立っていること。だから経済は基本的に無限に成長する理屈になっている。

でも、実際のところ、資源は有限。人間が増えてるから労働力はこれからも増えるけど、食料や燃料その他もろもろには限界が見えてきている。

「持続可能な成長」って、つまりその限られた中でいかにやりくりするかでしかない。


これが本当かどうか、私は判断するだけの知識を現状持ち合わせていないのだけれど、資源の総和が決まっていて、人口が増え続けるなら、1人あたりの保有可能な資源量の上限は決まってくる。あとは実質的な利用量をいかにそこに近づけるか、つまり利用効率を高めるしかない。

その人は「幸福を得るためのROI」と表現していたけれども、いかに資源を使わずに幸福度を高めるかというのが、縮小均衡していく世界での鍵になる。それはいわゆる「ソフトパワー」というやつだ。


そんなことを考えながら、未来をつくる資本主義という本を読んでいる。まだ1章(=序章)しか読めてないけど、毎ページにアンダーラインを引くほど面白い。読み終わったらまた感想を書こう。