編集者は好奇心が強いのか

昨日(25日)取材でお会いした方に、「編集者の方ってやっぱり好奇心が強くないと、ですかね」というようなご質問をいただいた。

そのときは「好奇心が強いって言っても『広く浅く』タイプと『狭く深く』の人がいますねー」というお答えをしたのだけど、多分、好奇心が強いかどうかより大事なことがある気がした。ってかみんな、自分の好きなものに対する好奇心は強いはずだし。


・自分の「好き」にどこまで正直でいられるか
 「自分の好きなものは、きっと誰かも好きなはず!」と信じること。自分と、共感してくれる誰か(しかもそれを怖がって「好き」と言えない人)の存在を信じること。

・自分の「好き」はどれだけ普遍的か
 自分の独りよがりになってないか。多くの人が見て「面白い」とか「意味がある」と思えるものになるか。そうでなければ公共媒体で取り上げるのはNG。ただし、トピックの問題というより、より多くの人に「面白い」と思ってもらえるように仕上げる「腕」が問われる。

・自分以外の人を「好き」に巻き込めるか
 それまで興味がなかった人に、興味を持ってもらえるようになっているか。たとえば「ガンダム」とかは好きな人が多いけど、それまでガンダムに興味を持ってなかった人でも興味を持つようになればパイが広がる。それは結果的に、自分の未来の読者を増やすことになる。


自分と、今の読者と、未来の読者をHAPPYにできればいいかなー、と思っている。あとはそれをどうやるか、かな。多分そこが個性。