1.5倍速でNHKの特集を見ながら語る会に参加した

日曜日に、とある方に「1.5倍速でNHKの動画特集を見ながら語る会」に誘われて行ってきた。
最近NHKで放送していたいくつかの動画関連の特集番組を見ながらまったりと語るというもの。

結論から言えば、ものすんごい楽しかった。刺激になった。いろんなこと思った。

そこで思ったことをいろいろ書きたいのだけれど、なんだかあまり時間が取れないので、忘れないように書いたメモだけここで公開しておく。時間ができたらもちょっとブレイクダウンできるかも。



・1.5倍速でも話している内容は問題なく理解できる。でもそれに突っ込んだり考えたりするのは難しい。

・そもそもテレビ放送は流れていってしまうものなので、途中で気になって調べたり検証したりするのは難しい。後でブログで書いても、それを読んだ人が番組を見ていないとどこの何に対して突っ込んでるのか良く分からない。と考えるとやっぱりネット上にコンテンツを置いて、時間指定で再生できるようであって欲しい。

・なんのかんの言っても、安定したインフラがあってこその動画。そこを用意しているGoogleニワンゴはすごい。

・このまま行くと回線がパンクしてしまうとかインフラ危機説があるけど、あれって物理的な線の問題なのかルーターの問題なのかその他サーバの問題なのか自分良く分かってない。いずれにしろハードウェアというかチップセットの集積化でコストが下がる時代は終わりを迎えているので、ソフトウェアやアーキテクチャでコストダウンを図る方向に行かないと無理。じゃぁそれは誰がやるの?というのが今のところ良く分からない。多分PS3の「CELL」はそっちの方向だったんじゃないだろうか(←根拠はない)。

・動画の著作権侵害の問題については、コンテンツを作る側になれば、勝手に使われる人の気持ちがわかるから、コンテンツを自分で作って公開するまでの作業を義務教育でやるべき。自由に使われるメリットもデメリットも感じると思う。

・「モノを作ることに対して、誰がお金を払うのか」。ニコニコ動画で“クリエイターにお金が回るように投げ銭システムを導入すべき”みたいな話があるけど、個人的にはわりと反対。コミュニティ運営者が、そのコミュニティ内でしか通用しない独自通貨を発行すると、コミュニティが偏る感じが何となくしている。少なくとも今のニコニコ動画投げ銭システムを入れたら、特定の動画(ジャンルや好み)を作る人にお金が集まりそう。となると、そっちにコミュニティの好みが偏っていく可能性が高くなるので、「内輪」度が高くなる。それはコミュニティの寿命を縮めるのを加速するだけのような気がする。コミュニティの寿命を伸ばすには多様性(ダイバーシティ)を担保できるような仕組みを取り入れたほうがいい。

・クリエイターが物を作って生きていける=プロになるには、たとえばそういったクリエイター向けのツールを提供している会社とか情報を提供しているメディア(専門誌)とかがパトロンする方向のほうがいいと思っている。まぁそれだけの余裕がある会社がどれだけあるかは別として。あとは本人がそれを仕事にしたいなら、いままで発表した作品+反響をまとめて、仕事をくれそうな会社に持ち込めばいい。反響が目に見える形になっているだけでもずいぶん説得力があると思う。

・「AKB48」は実はネットアイドル(ネットでファンが情報交換して広まってる)的な話があったけど、じゃぁアイマス初音ミクとは何が違うの?と思う。このあたりのネットアイドル論をしている人はいっぱいいそうだけど客観的に語ってるものってあんまり知らないから探さないとな。

・そもそもネット「動画」って何でこんなに議論されてるの?注目集めてるの?そんなにみんな動画が見たかったの?見たいの? よくわからない。今まで通信屋さんが「ブロードバンドになれば動画も見れますよ」っていってたのは、単純にそのくらいスペックが必要なコンテンツだったから(=ブロードバンドの能力をアピールする分かりやすいサンプル)に過ぎないのに。まぁでも、撮影機材もネットワークもツールも低価格で揃ってきたいいタイミングってことなんだろうなぁ。

・「カラオケみたいなもので、みんな動画で表現したかったんだよ」とNHKの番組で誰かが言ってた。なんとなくわかる気はする。

・「スポーツに対するリスペクトが日本はなさすぎるよ!」とそのとき一緒にいた人が憤っておられた。欧米だとスポーツは「道」、文化らしい。そもそも日本は「ヒーロー」がいらない国だからなぁとか思う。ヒーローって、戦いの中でしか生まれないと思っていて、そもそも今の日本に「戦い」を愛でる気持ちはあまりないと思う。自分との戦い、は美しいけど、他人と戦って勝って英雄になることが、そこまでえらいと思えない。


うーん、てんでばらばらの書き逃げでごめんなさい。。
この辺りをフックにもう少し業界を見て行きたいと思いますです。はい。