資本主義というシステム自体が古いものになっているのだろうか

ネット企業と資本主義の相性が悪い3つの理由 - shibataismの日記というブログが示唆に富んでいる。

ネットサービスの場合、
(1)開発に大規模なコストがかからない
(2)大企業じゃなくても優れたサービスが作れる
(3)人材はお金で買えない
ということらしい。(1)と(2)の違いがあんまりよくわからないので自分なりにブレイクダウンすると、

・サーバもインフラコストも安いから、設備費用はあまりかからない
・複雑なシステムでなければ、人もそんなにいらない
・ネットで配る分には配布コストもかからない
・口コミで広まるならマーケティングコストもかからない

ってわけであんまり資本=元になるお金 は必要ない。


「資本主義」という発想自体、ネットが生まれるよりもずっと前に出来上がったものだから、うまく合わないのも当然といえば当然なんでしょうね。



逆に必要だろうな、と自分が感じるのは、
・とにかくスピード!スピード!スピード!
・すごいこと(?)を思いついてそれを形にできる人
・いろいろあるけどくじけずに突き進めるチームプレイ
と、
・ユーザーが一気に増えても耐えられるシステムの拡張性
・口コミ、サポーターを巻き込める中の人の人間性
さらには、
・利用しようと寄ってくる人を排除、もしくは逆に利用しちゃうしたたかさ
なんてものがあるといいんじゃないでしょうか。



ちなみに「wikipedia:資本主義」とは、

社会に貨幣を投下し、投下された貨幣が社会を運動してより大きな貨幣となって回収される場合この貨幣が資本とよばれる。(資本を参照)資本が利潤や剰余価値を生む社会システムのことを資本主義という。

Wikipediaより)


ネットと資本主義が合わない、というのは、ネット=Free!経済(cf:クリス・アンダーソンの話)だから、つまり、「資本」がネットの中に入ると別の価値に換算されてしまっているのかもしれません。そこのもっとも大きな為替商がGoogleなのかなーと思う次第。為替はいつの世も儲かりますからなぁ、うまくやれば。