はてなとニコニコ動画の共通点
はてなが京都に移転するという。
それ自体は別に、「そっかー、はてなってもともと京都の会社だもんねー」と思って、自分の中では「ふーん」程度だったんだけど、反響の大きさにびっくり。
プレスリリースは400以上はてブがつくし、twitterはその話題で持ちきり。
まぁ、「アメリカ行ってたんじゃなかったの?」とか「子どもが生まれるんだって、おめでとう!」とかあるんだろうけど、それにしてもオマイら騒ぎすぎだろと。
なんか、めっちゃ愛されてるなぁ、と思った。
なんでこんなに、はてなはネット住人から愛されてるんだろう。
ってことをずーっと思ってたら、一部サービス終了のお知らせが届いた。
「はてなマップ、はてなリングのサービス終了予定について」
これ見て思い出した。
ああ、はてなはユーザーの声を聞きます、それを取り入れます、反映させます、ということをわりと初期から明示していた会社だったんだって。
自分たちが声を上げれば、はてなは聞いてくれる。
ユーザーの投票結果で新機能が開発されるくらい、本気ではてなは自分たちの声を聞いてくれる。
それが、うれしいんだ。
多分それはニコニコ動画にも言えて。
運営さんが「最近は要望板が多すぎて見きれません」っていうくらい、ずっとちゃんと見てる。
だから信頼できる。
自分はサービスを開発できるほどじゃないけど、こうだったらもっと良いのに、っていうアイデアならある。それを聞いてくれる。取り入れてくれる。
逆に、なんで「自分の声を聞いてくれる」サービス元を好きになるんだろう、って思うと、
自分が何かの役に立てることを教えてくれるから。
無力を英語でhelplessというけれども、誰かをhelpできる=自分が無力じゃない、ってことを感じさせてくれるから。
ちょっと前にAttribute=51さんのところで「ニコニコ動画が言い続けた「アンチ集合知」とは何だったのか」 というとても面白いエントリがあって、ここから「ニコニコ動画は承認欲求を満たすか」的な話が延々とされてておもしろかったのだけど、(そしてその承認欲求は主に動画うp主とそれにコメントをつけたりして絡む人の話だったけど)、
なんとなく世の中の気分としてあるのは、
こんな、とても自分が敵わないようなすごい人たちがごろごろしているネット社会の中で、「それでも自分にも存在価値はあるんだ」って、感じたいってことじゃないだろうか。
・・・まぁ、それは自分の欲求なんですけどね。ほんとは。