インターネットは、都会の人たちだけのものですか

iPhoneを手に入れて、1週間が経った。


ドコモを使って10年目の私は、iPhoneがドコモからではなくソフトバンクモバイルから出たことに少々戸惑い、あーだこーだ逡巡したあげく、結局買うことにした。
1つは、知り合いの開発者を何人も魅了するiPhoneに触れてみたかったから。そしてもう1つは、使わないことには記事が書けないから。
あらゆる面で既存の携帯電話と違うiPhoneは、想像や伝聞だけでは書けないと思った。
でも2年使い続ける自信がないから、一括契約した。
基本的に縛られるのは嫌いなの。



iPhoneどうですか?」
そう聞かれ続けた。答えるより先に、本体を手渡した。多分、触ったほうが早いから。



取材する身、記事を書く身として、あんまり可能性をつぶすようなことも、逆に盲目的に持ち上げることもしたくない。
正直、これだけSafariが落ちまくって端末がフリーズして、電波がつながらない状況では、この機械の価値など判断しようもない。




ただ、1つだけユーザーとして言いたいこと。


この1週間、iPhoneを持っていろんなとこに行った。
一番最初に使った家のリビングでは、電波が5本中1本しか入らなかった*1
ディズニーランドでは、圏外だった。
日光では、2Gはかろうじてつながるけど、パケット通信ができなかった。


iPhoneが「インターネットマシン」というなら、パケット通信できないiPhoneの存在価値って何ですか?
「インターネット」は、都会の中心で暮らし働く、一部の人のためのものですか?もしくは無線LANが問題なく設定できるインターネットリテラシーが高い人のもの??





ってまぁ、ネット接続環境の話はiPhoneだけに限ったことじゃなくて、光ファイバーでもADSLでも携帯電話全般でもそうなのだけど。
SoftBank 3Gのつながらない場所の多さに、ちょっと悲しくなった次第でした。(もちろん周波数帯の面でaudocomoとは違うことは理解してますが、それはユーザーには関係ないこと)


話題先行感の否めないiPhoneですが、端末面での問題や契約上の制限に加えて、電波状況も公開して欲しいところです。ま、電波感度はこれから調整が入って改良されることを期待してます。あとはフェムトセルの実用化&普及でずいぶん状況も変わるでしょう。




OSの起動の遅さや電波の入らなさ、電池の持ち度合いと、ケータイでネットを見るさくさく&もっさり感は、FOMA900iのころを思いだします。


iPhoneの一番の魅力は「これから進化しそう」という可能性にあると思っているので、気長に見守りたいなぁ、というのが個人的な希望。そんなにすぐに、結論を出す必要もないでしょ?
iPhoneの進化を側で見守りたいなら、ケータイに何か新しい刺激を求めているなら、買えばいい。
きちんと用意された安心感と安定感を求めているなら、買わないほうがいい。
それだけのことじゃないかなぁ。

*1:一応東京都23区内なんですけどね